多くの業界に共通する高品位鏡面加工の市場ニーズの増大を受け、臼田工業では半導体、液晶、リチウムイオン電池製造デバイスからバイオ、食品、医療プラントまで幅広く使用される流管部材の液体やガス流路の高品位鏡面仕上げ加工を実現しました。
また、その大半は流路が小径の物が多く、さらに深穴や交差穴、複雑に配置された斜め穴等の困難な加工がほとんどです。そんな困難を極める超鏡面加工の実現に向けて、臼田工業では多くの研究・開発を重ねてまいりました。その結果、従来の手作業的な“カン”に頼ることなく、全て電子制御による研磨機を自社開発し、人に依存せず、安定した超鏡面加工が可能になりました。今では半導体、リチウムイオン電池業界をはじめ日本全国から数多くのお問い合わせをいただくまでになりました。
異形状部品の深穴加工、最小φ4から最大φ18 深さ300㎜まで、曲がりの少ない高精度ガンドリル加工で面粗さ0.15Raを実現しています。
更に、流管部品など、面粗さ要求の厳しいものについては、ホーニング加工やポリッシング加工と浸漬電解研磨を組み合わせて高品位な鏡面仕上加工を行っています。
ステンレス鋼流管部品ではホーニング加工とポリッシング加工、あるいは電解研磨等を複合的に実施し最小穴径0.9mmの高品位な超鏡面仕上加工が可能になりました。
従来の手作業的な“カン”に頼ることなく、全て電子制御による機械での作業なので、人に依存せず、仕上がりに個体差はございません。
小径穴鏡面加工プロセス
1.ガンドリルマシンでの細深穴明加工
穴の曲がりを最小化、鏡面仕上げ時間を短縮するための面粗さを調整します。
2.研磨加工
縦型3軸研磨盤で、粒度の異なった砥石での研磨。斜め穴には自社開発の専用研磨機を使用します。
3.鏡面仕上げ加工
自社開発の横型専用機にて、鏡面仕上げ加工。止まり穴の先端まで鏡面仕上げ加工が可能です。また、工作物と工具を同時回転させ、内面の球面を鏡面仕上げ加工ができます。
4.電解研磨加工
金属イオンの溶出抑制と不動体被膜の生成を目的とする電解研磨です。現在は電解による金属溶出作用と研磨剤による機械的擦過作用を応用して効率よく金属表面の鏡面仕上げを得るための複合電解研磨です。